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桃屋!儲かる商売の売上とビジネスの秘訣/1月26日放送 がっちりマンデー紹介企業

目次

2019年1月26日放送は 桃屋の売上が伸びている秘密

[再放送と見逃し配信動画の情報]

桃屋の売上(2019年)利益 資本金 創業年 従業員数 事業内容

株式会社桃屋(代表取締役社長 小出雄二)は東京都中央区日本橋に本社がある食品会社です。

創業は1920年(大正9年)、従業員数は297名で海苔佃煮、漬物などの製造・販売をしています。

取扱商品は「ごはんですよ!」・「花らっきょう」・「キムチの素」・「梅ごのみ」・「つゆ」(麺つゆ)などヒット商品のほか、最近のヒット商品「辛そうで辛くない少し辛いラー油」や「さあさあ生七味とうがらし 山椒はピリリ結構なお味」などの新商品など、バリエーションも多彩です。

記事を書くために業績を調べましたが、じつは非上場だったと知り正直驚きました。
(非上場なので決算内容は官報掲載の決算広告を参照しました)

桃屋の決算

2019年(平成30年)9月30日現在・非上場

ゲストは桃屋の代表取締役社長小出雄二氏

ゲストは桃屋の代表取締役社長、小出雄二氏です。年齢は50代後半。淡々とした口調で、しかし淀みなく話される様子から会社のことをきちんと知り尽くしているなと感じました。

また質問への回答でも、しっかり相手の目を見て話す姿勢に、個人的な感想としてとても好感が持てました。

義理の父が桃屋の社長

義理の父が桃屋の社長、つまり現社長は娘婿です。(なお奥様は番組後半で登場します)

ところで、娘婿という言葉は必ずしも良い意味を込めて使われる言葉とは限りません。特に私の場合は、会社を傾かせた娘婿を銀行員として何人も見てました。

そうした先入観かも知れませんが、小出社長が娘婿だと聞いたとき、実はネガティブなイメージを持っていました。

しかし、番組を見ていくうちに悪い印象は払拭されました。なぜかというと、社長就任と業績急上昇がほぼ同時期で、現社長の指導力がうかがえたからです。

26年間は別の食品会社に勤務

小出社長は26年間、別の食品会社に勤務していたそうです。(他のWEBサイト記事では味の素勤務とありましたが、出典が不明なのであくまで参考程度に)

現在58歳とご本人が番組で言っていたので、新卒からその食品会社一筋だったと思われます。

なお小出社長は2011年社長就任であり、業績が増収増益と絶好調になったのは2013年からと、時期はほぼ一致しています。

小出社長就任から売上が伸びまくっている

2011年入社と同時に社長就任(会社ホームページより)とあるので、奥様と結婚して娘婿になった後に家業も引き継いだと考えるのが自然でしょう。

もちろん家業と言っても巨大企業の桃屋です、後を託せる人間だと、先代社長のお眼鏡に叶ったからだということは、想像に難くありません。

前述のとおり、社長就任と業績アップが連動していることからも、先代の判断が間違っていなかったと証明された形です。

「娘婿になる男が実は優秀な人間だった」のか「後を託せる男を見込んで娘婿になってもらった」のか、そのあたり現実はわかりませんが、どちらでもドラマがありそうです。

 

看板商品にしてロングセラー「ごはんですよ!」

冒頭インタビューで、桃屋と言えば「ごはんですよ!」と多くの人がその魅力を熱弁していますが、その人気の秘密は食感にあるようです。

人気の秘密は食感(街頭インタビュー)

「ねっとりしている」
「食感が良い」
これは街頭インタビューでの回答です。

この「ねっとり」実に良い表現だと思います。「しっとり」でもなく「べっちょり」でもなく「ねっとり」。これは「ごはんですよ!」の食感を的確に表現している言葉だと思います。

「ごはんですよ!」は1973年(昭和48年)発売から桃屋の基幹商品であるとホームページにあり、まさに自他共に認める看板商品です。

番組ではこのあと、「ごはんですよ!」の人気の秘密に迫るべく2つの工場を取材しています。

ちなみに、「ごはんですよ!」の正式名称は「江戸むらさき ごはんですよ!」。

「江戸むらさき」は私も含め昭和世代には懐かしい海苔の佃煮で、現在も販売しています。発売は1950年(昭和25年)で実に70年の超ロングセラー。「何はなくとも江戸むらさき」という宣伝文句を覚えている人には懐かしいと思います。

昭和40年代生まれの私は「江戸むらさき」「ごはんですよ!」の両方を知っている世代です。特に「ごはんですよ!」をはじめて口にしたときの美味さ、そしてやはりその食感にいい意味でショックを受けたことを今でも覚えています。

食感のために専用工場を作ってしまった!

「ごはんですよ!」は工程により2つの専用工場があります。食品加工では、工程に応じ複数の工場を持つこともよくありますが、桃屋が他と違うところはその目的です。

桃屋では「ごはんですよ!」最大のポイントである食感を作り出すために、異物の除去と洗浄だけの工場を4億円も投資して作ってしまったのです。

異物の除去と洗浄専用だけの工場 三重県 松坂工場

「ごはんですよ!」の原料は三重県で養殖しているアオサノリです。

このアオサノリは、生育の過程でどうしても葉の部分に他の海藻が絡まってしまうそうです。

こうした海藻などの異物が付いたままでは「ごはんですよ!」独特の食感を作り出すことができないので、桃屋では産地に専門工場を作ったというわけです。

アオサノリの洗浄のポイントとなるキーワードは3つ「長いプール」「赤いベルトコンベア」そして「一生懸命の手作業」です。

①長いプールは洗浄選別槽

収穫されたアオサノリを洗浄する専門工程がこの洗浄選別槽です。

全長11メートルの長いプールのような水槽をアオサノリが流れていくと、付着した海藻や砂などの異物が除去される仕組みです。

重要になるのは流れていくスピードだそうで、企業秘密になっています。

この洗浄選別槽を10回通過させて異物を除去するのですが、これでもまだ洗浄工程は終わりません。

②赤いベルトコンベアで異物を物理的にこそげ取る

洗浄選別槽の入口と出口には赤いベルトコンベアがあります。これは重さがなくて洗浄選別槽では除去しきれなかった異物を物理的に除去する装置です。

ベルトコンベアの表面には5ミリほどの突起があって、ブラシのようにノリをこすって異物を取り除く仕組みです。

ここまででも洗浄は充分徹底しているように思えますが、まだ終わりません。

③一生懸命の手作業で最後は人の手と経験とカン

ここまで徹底した機械除去でも、どうしても残ってしまう異物は最後に手作業で取り除きます。

作業台でアオサノリを手でゴシゴシとしていますが、これは人の目で異物を探しているそうです。コツを聞かれた女性は「コツは一生懸命やるしかないです」と答えていました。

もちろんここまでしっかりした工程の桃屋ですから、細かなマニュアルや規則があるはずですが(ここも企業秘密の部分でしょう)、そうはいっても最後の最後はやはり人の手と経験とカンが頼りとなるようです。

製造工場にも秘密が 埼玉県 春日部工場

松坂工場で洗浄が終わった原料は、埼玉県の春日部工場で製品化されます。

ここでは味付けと調理が行なわれますが、ここでも食感を出す秘訣があります。

それは「あえて食感を残す」「時間と温度は企業秘密」の2つです。

①あえて少しだけ食感を残す

「ごはんですよ!」の独特の食感は、実はとろみを際立たせるためにあえて少しだけ海苔の食感を残しているそうです。

ですから海苔が溶けすぎても、逆に残りすぎてもあの「ねっとり」は生み出せないそうです。そして、その食感を残すためには時間と温度が重要になってきます。

②時間と温度は企業秘密

あえて少しだけ海苔の食感を残すために必要なのは時間と温度の絶妙な組み合わせで、ここは企業秘密で門外不出になっています。

 

「ごはんですよ!」以外のロングセラー

桃屋には「ごはんですよ!」以外にも多くのロングセラー商品があります。

この記事を執筆中の食事どきに、桃屋の商品でどれが好きかと家族に聞いたところ、妻は「ごはんですよ!」、娘は「梅ごのみ」と答え、それぞれ好きな理由の語り合いからバトルへと発展しそうになりました。
(ちなみに私も「梅ごのみ」です。負けるな娘!)

発売中52商品のうち19商品がロングセラー

桃屋が現在販売している52商品のうち19商品、実に3分の1以上が発売から40年以上のロングセラー商品です。

たとえば「キムチの素」は1975年の発売ですので45年目、「いかの塩辛」は1952年の発売から68年、そして「あまだきでんぶ」(鯛のでんぶ、こちらは缶詰です)は1920年(大正9年)から実に100年!も継続して販売しています。

このようにロングセラー商品を多く生み出している桃屋ですが、その秘密について番組の後半で探っています。

桃屋はどうやってロングセラーを作っているのか?

桃屋がロングセラー商品を生み出してきた秘密、それは「無理に新製品を出さない」「厳しすぎる商品開発」の2つです。

無理に新製品を出さない

商品開発の責任者は「これだ!という商品でなければ世に出さない」と答えています。

新製品は平均して1年に1個か2個、満足いくものが無くて最長で2年半も新製品を出さなかったこともあったそうです。

厳しすぎる商品開発

このように新製品開発に対して妥協しない桃屋では、その商品開発には厳しすぎる姿勢があります。たとえば番組でも一つの製品をなんと11年もかけて完成させた例が取上げられています。

11年かけて商品開発した麻辣香油(2018年に新商品発売)の例

「麻辣香油」を開発した小林さんという女性社員は、実に11年という長い月日を費やしました。

味を左右する素材の配合などで特に苦労したそうですが、11年目に商品化が決まったときは「嬉しかったです。やっとかっていう気持ちですかね」と感じたそうで、この「やっとか」という言葉にその苦労がにじみ出ています。

このように厳しい商品開発ですが、その結果を左右するのが月に一度の開発会議です。

月に一度の開発会議(小出社長も参加)

桃屋では月に一度、新商品を社長自らチェックする開発会議が行なわれます。

出席者は開発担当者達(前出の小林さん含む)と開発部門の責任者、そして社長が新商品を試食します。

開発会議での新製品プレゼン

番組では実際に会議の模様が紹介されました。

小林さんが開発中の新商品は辛い食材を混ぜた海苔の佃煮で、試食した社長の感想は厳しいものでした。

「おいしいんだけど、うちが出す新製品の意味って?」
「他の会社がマネ出来るようなものを作ってもしょうがないんだよね」
「新製品を出すのが目標じゃないから。いつも言ってるけどね。」

他社が出せるようなものを出しても意味がない

他の会社がマネできるようなもの、他社が出せるようなものとはオリジナリティーを指しているのだと思います。

目の覚めるような斬新なアイデア、誰も思いつかなかった視点、そういったものを求めた社長の厳しくも的確な意見だと感じました。

プレゼンした小林さんの、悔しさもあるが納得していた様子からもそれがわかります。

スタジオでの会話~ここに桃屋の企業理念がある!

スタジオではこんな会話がありました。

<司会の加藤浩次さん>
「普通の会社だったら新商品をたくさん出して、当たったものを伸ばしていく。ダメだったものをすぐ下げる。それとは真逆ですね?」
<小出社長>
「苦労してやってると神様が降りてきてくれるような、そんな味になったりするんですよ」
<加藤さん>
「社長はそれを待っているんですね?」
<小出社長>
「そうです」
<加藤さん>
「それは、すごいですね!」

桃屋の企業理念~良品質主義と広告宣伝主義

番組内の会話から、桃屋の企業理念「良品質主義」「広告宣伝主義」という2つのうち、良品質主義への意識がわかります。

桃屋ホームページに掲載の企業理念

日本の食卓のために
私たちはお客様の立場に立って”良品質主義”と”広告宣伝主義”を企業理念に掲げます。

”良品質主義”

常にお客様のために、良品質な商品をお届けするとともに、お得意先様・仕入先様・社員・株主様、そして社会に対して良品質な会社でありつづけます。

”広告宣伝主義”

粋であたたかい桃屋の「味」、おいしく楽しい桃屋の「味」をお伝えします。

引用元:https://www.momoya.co.jp/corporate/philosophy/

スクラップアンドビルドで新製品を出して世に問い、ダメならすぐに引っ込めて次を作る、こうした手法は間違ってはいませんし、多くの企業が実践していることです。

しかし、良品質主義を掲げる桃屋では無理に新製品は出さない、これだと言えるものでなければ世に出すことすらしないのです。

自分たちが納得できる良品質のものしか出さない姿勢がそこにはあると感じました。

そしてもう一つの企業理念、”広告宣伝主義”は新たな戦略に根付いています。

 

桃屋の新たな戦略はメニュー・レシピ開発

小出社長就任と同時に業績アップした要因は、新たな戦略「メニュー・レシピ開発」にあります。

6年増収増益の秘密はメニュー・レシピ開発にあった

小出社長が就任してから始めたのは、桃屋の商品を使ったメニューやレシピを提案することでした。

桃屋の商品を使った新メニューやレシピを広めれば、そのメニューを作るために桃屋商品を使う人が増え、当然売上がアップするという理屈で、自ら自社製品の需要を創出しようとしたわけです。

このメニュー・レシピ開発を開始してから実に売上が前年比15%アップしたそうで、その効果は絶大です。

桃屋が提案した新メニューは、塩こしょうの代わりに「ごはんですよ!」で調味した「黒チャーハン」や、トマトソースのパスタに「きざみにんにく」を加えた「アラビアータ」などで、ホームページには335品も掲載されています。

地道に新メニューを広める広告宣伝主義

桃屋では新メニューをホームページに掲載するだけでなく、積極的に外へ外へと広めています。

休日にスーパーで新メニューの実演販売をして、好感触のお客様には商品と一緒にレシピを渡しています。実に地道なやりかたですが、まさに広告宣伝主義を実践していると言えるでしょう。

そのことは番組内で紹介された、社長夫妻が実演販売をしたエピソードからも感じられます。

月に一度のメニュー会議は小出社長とマミさんも参加

新メニュー・レシピの開発のため、社長出席のメニュー会議も月に一度開催されますが、ここに「マミさん」と呼ばれる女性も出席しています。マミさんとは社長の奥様、つまり創業者の孫にあたる真美さんのことです。

なんと、新レシピの8割は真美さんが開発したそうで、さすが桃屋のお嬢さんといったところでしょうか。

番組ではメニュー会議の模様も紹介され、開発部社員の牛丼に対する真美さんの的確なアドバイスの場面や、社長が真美さん考案の「キムチの素」パンリゾットに好感触を(奥さんだから、ということはないでしょうが)見せていました。

 

桃屋はメニュー開発でがっちり!銀行員視点でまとめ

今回のがっちりマンデーを銀行員視点で見ると次のように言えます。

  • 桃屋は良い意味で理想的に大きくなった「中小企業」
  • 「家族企業で、しかも老舗」の弊害は(まだ)出ていない

冒頭の決算内容を見てわかるとおり、銀行員視点でも文句のない決算です。368億円も利益剰余金があるなら、金利を払ってわざわざ銀行から借金する必要はないでしょうから、おそらく無借金だと思われます。

詳しい決算内容は非上場なので推測にはなりますが、銀行融資などの間接金融だけでなく社債など直接金融も不要だと思います。これは非上場ということと合わせて、他者から干渉されず自由に経営ができることを意味しています。

規模の小さい、家族だけの中小企業には無借金でやっている会社も多く、桃屋はそうした中小企業が大きくなったようなものだとイメージできます。

お金に困っていないと言うことは、新商品開発も納得いくまでお金も時間も費やすことができると言うことになります。また無借金なら会社のこうした方針に口を出される心配も無いわけです。

納得できるものを開発するため11年を費やすことができる、この事実が、桃屋は良い意味で理想的に大きくなった「中小企業」ということを証明しています。

また、社長の奥様が「マミさん」と呼ばれている点、私は好意的に見ました。社長令嬢、創業家の娘さんなら、良くも悪くも社内で恐れられていても不思議はありません。社員が「マミさん」と呼ぶ背景には社員と経営者の関係が上手くいっているからだと思います。

もちろんテレビ収録だからといった部分があるかも知れませんが、新メニューの8割を開発し売上15%アップに貢献した事実は、単に創業家の娘さんだからではなく会社の優秀な一員だという何よりの証明です。

家族企業では創業家の独走(暴走)から企業の命脈を絶たれることがあります。

銀行員として思い当たるのは、不正融資問題で世間の耳目を集めたスルガ銀行が、やはり創業家の世襲がその不正融資を招いた一因とされた事例があります。

桃屋の場合こうした「家族企業で、しかも老舗」の弊害は出ておらず、むしろ家族企業であることが会社業績に良い作用をしていると思います。

できれば今後も、私と娘が大好きな「梅ごのみ」がいつまでも食べられるよう、桃屋さんにはこうした良い企業風土を守っていただきたいと願っています。

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